「はじめての経営計画」と題して、経営改善委員会の主催で、経営計画セミナーを11月20日(月)に開催しました。講師は、濱本健太朗税理士事務所の濱本健太朗氏で、参加者は10名でした。
今回は、経営計画の入門編。作成するに当たり、基本的な要点を学びました。
まずは、経営の基盤づくりとして経営理念を策定すること、これは企業や組織の存在意義を明らかにするもので、意思決定や行動のよりどころになるものです。
その経営理念をベースにして、経営ビジョンを作成します。経営ビジョンとは3年から5年の中長期に達成すべき戦略目標です。その上で、実績数値の確認、売上高・限界利益計画、人件費計画、人件費以外の固定費計画、借入金計画、損益・資金の確認と打ち手の検討等、具体的な計画の策定を進めていきます。
そうやって、作り上げた経営計画は、そこがゴールではなく、実はスタートです。経営計画を実行に移すことで、結果が数字で表れます。そうなっている原因は何か、そこを追求することで、自社の新たな経営課題が明らかになります。簡単に成果は表れなくても、諦めず、軌道修正をはかりながら、計画実現をめざす。つまり、経営計画は事業が順調に進んでいっているかどうかを検証するためのモノサシです。将来へ向かっての経営改善をはかるためには必要不可欠なものです。
セミナーでは、こうった大きな流れを把握すると共に、具体的な数値計画の立て方まで指導頂きました。
参加者からは、「計画を立てる前に、経営理念をキチンとつくる必要があると感じた」、「財務管理をしっかりすることが経営の安定化につながることが、よく理解できた」、「日々の記帳がいかに重要か、改めて確認できた」などの感想がありました。