ご 挨 拶
中土佐町商工会 会長 三浦 薫也
昭和35年9月30日に設立した中土佐町商工会(旧中土佐地区商工会)は、令和2年9月に創立60周年を迎えます。戦後15年、設立当時の日本経済は高度成長の流れに乗り経済発展を続け、経済は安定し、人口も商工業者数も増加の一途をたどっておりました。1964年の東京オリンピック開催、1970年日本万国博覧会の開催と、経済は好調を保っておりましたが、その後のオイルショック、バブルの崩壊により、景気は一気に後退しました。首都圏への人口流出による地方の人口減少、少子高齢化、事業者数の減少は、今日の地域社会の大きな課題となり、商売もかつての売り手市場から買い手市場へと変換を余儀なくされ、地域商工業者にとっては厳しい時代を迎えました。
中土佐町商工会もそんな時代とともに様々な事業者支援や、「かつお祭り」をはじめとした地域活性化の取り組みを行ってまいりました。私が青年部長を拝命した当時、久礼新港背後地の利活用に進展が見られない中、港を核としたまちづくりを促進することを目的とした「みなとオアシス」への登録を目指し、これまでにないスタイルのイベント「久礼のみなとのクリスマス」「久礼のみなとの浜屋敷」を開催、その後、新港背後地利用計画は一気に進み、道の駅なかとさの開業へと繫がりました。
そのような歴史的背景もふまえ、この度、創立60周年をひとつの節目とし、皆様とともに改めてこれまでの中土佐町商工会の歴史を振り返るため、ホームページ上に『中土佐町商工会の歩み』を作成しました。60年という歳月の中で多くの資料が失われ、詳細がわからない年代もありますが、中土佐町商工会の歴史をつぶさに振り返ることで、今後の商工会の方向性を検討する上での資料になれば幸いです。
『中土佐町商工会の歩み』に完成形はありません。随時ホームページを加筆、訂正、変更を行いながら、更に充実、発展させることができるよう作成しております。これまでの歴史を振り返ると同時に、これからの中土佐町商工会の歩みを綴っていくページとして、新たな歴史を積み重ねてまいる所存でございます。過去の情報も含め、中土佐町商工会に関する資料、写真等お持ちの方は、商工会事務局までご一報いただければ幸いです。なお、掲載している情報、写真等に誤りや不都合がありましたら、ご連絡をお願い致します。
『中土佐町商工会の歩み』は、創立60周年を機に、皆様とともに未来に向けて更なる高みを目指し、歩み続け、作り上げていくものです。皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。